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ノストラダムスの大予言  12/29


 果たして、最初にこの解釈を与えたのは一体何者か。何気に書き留めた詩文が後の世で全く別次元のものに昇華されて一大ブームとなる。こんな馬鹿げたことがあって許されるのか。これぞまさしく非常に典型的な日本人的愚行の一つであろう。はっきり言っておく。彼がいつ予言をしたのか。詩文を予言であると解釈する根拠は一つもない。予言をしたのは彼ではなくその詩文を解釈したメディアである。そもそも予言というのは未来に対して行うもので過去に対するものではない。既に起こった事実に照らし合わせて自由に解釈を与えるのならば、如何なる文書も予言となりうる。
 たまたまテレビをつけると番組中でノストラダムスの話題が出た。更にその内容にの無さに呆れた。馬鹿が使えばメディアは驚異的な猛毒を発揮することの一例である。これほどくだらない題材を用いて、時間枠を埋めるだけの番組を制作するほどに高級なテレビ局を称賛しよう。
そして滅せよ。永遠に。



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